ご挨拶
第64回日本音声言語医学会総会・学術講演会を2019年10月17日(木曜日)と18日(金曜日)に、さいたま市にあります埼玉会館を会場として開催します。
さて、本会は毎年、音声言語医学の研究・臨床に携わられている会員の皆様が一堂に会し、多くの研究発表と活発な討議が行われる会です。本学会には聴覚、音声や吃音を含む発声発語、言語発達、摂食嚥下と対象領域が極めて広いという特徴があります。会員も、医師、言語聴覚士をはじめとするリハビリテーション関連職種、教育関係職種、福祉関係職種、そして研究者など多岐にわたっています。そのため、実際の臨床の場面での対応につきましては単一の職種だけでなく、多くの職種が関わることがむしろ多いという現状です。そこで、第64回の総会・学術講演会のテーマを「職種の相互理解に基づく障害への取り組み」といたしました。それぞれの職種ならではの障害の捉え方を知ることにより、互いの職種を理解し、連携をめざすことは、きわめて重要なことであると思われます。会員の皆様の相互理解が深まり、本学会のさらなる発展と、対象となる障害のある方々へのサービスの質の向上につながる機会になればと考えております。
特別講演として、三村將先生に音声言語医学と認知症との関わりについてお話をいただきます。また気管切開された声楽家で言語聴覚士を目指す青野浩美先生にご講演いただきます。そのほかテーマに関連するシンポジウム、教育セミナー、講演などの企画を予定しております。また学会終了後にはポストコングレスセミナーも開催いたします。
会員の皆様には、ご自分の臨床で得られた知見を演題、ポスターの形で多数発表していただき、活発な討議が行われることを心より祈っております。
来年10月に浦和(さいたま市)で皆様のお越しをお待ちしております。
なお、演題の申し込みなどにつきましては、随時、本ホームページでご案内させていただきます。
- 第64回日本音声言語医学会総会・学術講演会
- 会 長 立石 雅子